2017年03月21日

犬の嫉妬

 ゴールデンリトリーバー。盲導犬になることが多い、人間好きの、賢い、やさしい犬です。最近この犬が赤ちゃんをかみ殺したという事件があり、このニュースが犬好きな人をビックリさせた。あの大人しい犬がなぜ?と思ったらしい。しかし、これは犬の習性を全く知らない人の言うことで、赤ちゃんのいるところに犬を放しておくということが無知の極みなのだ。
 
 坂口安吾という作家がいて、彼は犬も人間も平等に扱わなければならないという考えを持っていた。で、確かゴールデンリトリーバだったと思うが、子犬を貰ってきて人間の子供ように育てた。この犬が成犬になった頃、安吾の奥さんが出産した。安吾は赤ちゃんのいるところでも犬を自由に出入りさせていた。そしてある日、赤ちゃんの部屋を覗くと、犬が恐ろしい顔で今にも赤ちゃんにかみ付きそうにしていた。安吾はびっくりして犬を遠ざけ、それ以後は決して赤ちゃんのいるところに犬を入れなかった。
 
 犬には平等という感覚は無い。犬は主人の命令には従うがそれ以外の人の命令はきかない。そして、主人の下に序列を作っていて、自分より序列が下の犬を主人が大事にすると強烈に嫉妬してかみ殺してしまう。安吾はこの時初めて犬の習性を知ったのだ。日本人は犬がいるとすぐに頭をなでたりするが、西欧諸国でそんなことをすると飼い主に怒られる。番犬として育てているのだから、頭をなでるなどはとんでもないことだということ。ま、西洋人の目には、犬が服を着ていたりする光景は随分奇異に映るらしい。ま、犬の習性が今回の事件でよく分かったでしょう。二度と同じような事件が起こらないこと祈っています。
 
 ちなみに、ゴールデンリトリーバーをゴールデンレッドリバーという人がいます。リトリーバーというのは猟師が撃った獲物を持って帰ってくる犬という意味なので、金色赤河ではない。猟犬でセッターとかポインターというのも犬の役割を表した名前です。ちなみのちなみに、坂口安吾は「堕落論」が有名ですが、「青春論」も非常に面白い、是非一読あれ。
posted by 倉井人生 at 14:12| Comment(0) | 政経、社会批評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月28日

種の保存と難題

 三八式歩兵銃 ひとつ射つわれに
      妻の機関銃 とめどもあらず       
東京都 上田国博

 読売歌壇の入選作品です。結婚している男に見せると恐らく100%笑うと思う。ま、女も笑うだろうと思って家内に見せると、何が面白いのか分からないという反応で、正直びっくり。しかし、よく考えると、納得できる。夫婦で口喧嘩となると必ず上記の短歌の結果になると思うが、女のほうの意識ではまくしたてているという感覚は無いのだ。こんな当たり前のように見えることさえ男と女では全く捉え方が違うということで、ま、人間が種の保存を図るために複数で協力する方向に進化した結果とんでもないすれ違いを調整しなければならないという宿命を背負うことになった。

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2017年02月21日

流してしまえホトトギス

ポックリ丸の冒険(元気なうちに死にましょう)
 大いなる助走D
 
 年寄りばっかりで太平洋横断を横断しようという計画。不可能という声と、家族からの反対にも拘わらず何とか実現したいと思っています。単独では、途中で死んでしまった時、そのままヨットも沈んでしまえば問題ないが、下手に曳航されたりすると、その費用が遺族にかかってくるというわけで、単独という選択肢は難しくなった。複数で挑戦し、途中で誰かが死んでも残りの人が航海を続けてちゃんとアメリカに到着しなければならない。
 更に、途中で誰かが死んだ場合、死体をどうするのか? 日本からアメリカまで2ヶ月前後かかるとして、まさか死体と一ヶ月も一緒に居るわけにはいかない。腐敗も進むだろうし、それを遅らせる設備やドライアイスなども積載する余裕はない。となると、死んだら海に流すしかない。しかし、これは恐らく死体遺棄という犯罪となるか、或いは海を汚染したという犯罪になると思われる。これをクリアする方法としては、事故ということにするしかない。嵐の日に海に落ちた。必死の救助を試みたが成功しなかった。
 このシナリオで何とかならないか。さ、大いなる助走、いつまで続くのか? そして、果たして踏み切り板を蹴ることが出来るのか?
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2017年02月17日

同期の何?

その影は 桜吹雪に 見え隠れ      
倉井人生
posted by 倉井人生 at 14:13| Comment(0) | この一句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

人生無念

ひとは皆 無念のうちに死にゆくや
         100年近き 苦闘の挙句に    
倉井人生
posted by 倉井人生 at 13:18| Comment(0) | この一句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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